レイバー=ストーラのレーベルとして知られるレッド・バードのコンピレーション第4弾。ただ1から3までは紹介したことがなかった。と言うのも個人的にあまりこのレーベルに興味がなかったので、ショップで手に取ってもそのまま裏のクレジットを確認して棚に戻していたのだが、これは裏を見てすぐにレジに直行。というのもバリー・マンの「We Gotta Get Out Of My Place」が入っていたからだ。もちろん初登場。この曲はこのCDにも入っている「Talk To Me Baby」の次のシングルとして録音されていたが、ミッキー・モストが気に入りアニマルズのシングルに使って大ヒット、そしてバリー・マンのシングルはキャンセルされた。泣lの展開が抜群にカッコいいバリー・マンのこの傑作を、本人の歌声で聴けるなんて夢にも思わなかった。アニマルズのような迫力と盛り上がりはないが、バリー・マンのヴァージョンも重さが感じられてとてもいい。私はバリー・マンの自作自演が好きなので喜びもひとしおだ。その他ではあのオルフェウスがMGMで活躍する前にたった1枚レッド・バードから65年に出したシングル「My Life」も注目だ。歌は初期のタートルズ風で、馴染みのオルフェウスの歌声とは相当違うが、バックのキーボードがなんとも不思議な雰囲気を醸し出しており、センスの一端がうかがえる。そのほか、エリー・グリーンウィッチの3曲のソロ2曲は初CDだろうし、ジェフ・バリーの65年のソロ2曲も珍しいものだ。他にもアンディ・キムの65年のソロなど、都合8曲のバリー=グリーンウィッチ作品が収録されている。その他初期トレードウィンズも、アンダース=ポンシア作の出来のいい3曲が入るなど、このCD全体がポップでいい曲が多い。おすすめだ。(佐野)
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