1964年の絶頂期のビーチボーイズの貴重なスタジオ・ライブの映像が、めでたく日本でもDVD化(ビデオも同時発売)された。これは1964年3月14日のNBCのTVスタジオ・バーバンクでのもので、曲目は“Fun Fun Fun”“Long Tall Texan”“Little Deuce Coupe”“Surfer Girl”“Surfin' USA”“Shut Down”“In My Room”“Papa-Oow-Mow-Mow”“Hawaii”の9曲。僅か20数分の映像だが、余計なメンバーや関係者のコメントなど一切挿入せずに入場から退場までノーカットで収録しているので、ファンにはこたえられない内容になっている。歌も演奏も予想を上回り文句なし、スリリングな“Fun Fun Fun”や、ブライアンの迫力あるヴォーカルが聴きものの“Papa-Oow-Mow-Mow”、美しいハーモニーが味わえる“Surfer Girl”“In My Room”、お得意のメンバー紹介が楽しい“Little Deuce Coupe”、個人的に嬉しい収録の“Hawaii”など、その密度は十分だ。日本盤のみボーナス映像に「The Girls On The Beach」「How To Stuff Wild Bikini」「T.A.M.I.」の予告編がされ、「T.A.M.I.」ではビーチ・ボーイズの演奏シーンが僅かにあり、映画2編ではレスリー・ゴーア、アネットが歌うシーンが見られるので、これも注目。