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1999年3月28日日曜日

☆Edison Lighthouse: Love Grows The Best Of Edison Lighthouse (Repertoire/4803)

 ようやくエジソン・ライトハウスの音源がまとまった形でリリースされた。大ヒットの“Love Grows”と次の“She Works In A Woman's Way”はトニー・マコウレイが作曲/プロデュースしてトニー・バロウズがリード・ヴォーカルをとったもの。そして小ヒットになった“It's Up To You Petula”から“Find Me Mr.Zebedee”まではバタースコッチのアーノルド=マーティン=モロー(以下 AMM )が作曲/プロデュースしたもの(歌も歌っている可能性あり)。スタジオでは実態のないバンドのエジソン・ライトハウスだが、イギリスの優れたポップ・クリエイターの作り出した曲が中心とあって、ポップ・ファン、特にソフト・ロック・ファンにはたまらない魅力があるだろう。そして 4 曲未発表とクレジットされてはいるが、3 曲はトニー・バロウズ名義でシングルが出ている“Melanie Make Me Smile”と“Every Little Move She Makes”“In The Bad Bad Old Days”であり、もう 1 曲はスウェーデンのみのLP「Already」に入っていた“Take Me In Your Arms”、これらはすべて Varese Sarabande のトニー・バロウズの CD「Love Grows」にも入っていた音源だ。Unreleased とはドイツでのことなのか?“Every Little~”のクレジットにはマコウレイの名前がInstoneとか訳の分からないものに誤植されているし、解説もおざなり、あの Repertoire にしてはいいかげんなコンピなのでとてもガッカリ。結局期待していた「Already」のみの“That's Jilie All Over”“Don't You Know”“The Closer To You”(すべて AMM 制作)、日本だけでリリースされた LP「Edison Lighthouse Greatest Hits」のみの“Home Lovin' Man”“United We Stand”“Gimme Dat Ding”“My Baby Loves Lovin'”(前 3 曲はバロウズの未発表ソロアルバム用と思われる)、さらにバロウズのソロ・シングルで、マコウレイが作曲/プロデュースをした“The Hamming Song”“Recollection”というレア音源はすべて収録されなかった。これはどこか他のレーベルで徹底的にやってもらうしかない。ただこの CD も“Find~”の AB 面は M&M の CD にも入らなかった初 CD 化音源であり、さらに全 14 曲中、7 曲がマコウレイと、トニー・マコウレイの魅力を知るには最適の1枚と言えるだろう。(佐野)
The Best of Edison Lighthouse: Love Grows

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