この CD はイーグルスという60年代のエレキ・インスト・バンドと、トニー・バロウズとロジャー・グリーナウェイというソフト・ロック・ファンにとっての最重要人物が在籍したことで知られるケストレルズの作品を、たまたまアルバムが同じタイトルだったからといって強引に組み合わせたものである。
問題のケストレルズはロニー・ドネガンとの共演5曲を含む全30曲、こんなに音源があったのかと驚かされてしまった。さてその出来だが、これは完全にスカ。オールディーズそのものの古臭いアレンジのサウンド、コーラスで、ビートルズやフォー・シーズンズのカバーもとてもダサい。トニー・マコウレイと並んで素晴らしいポップ・ナンバーを数多く残したロジャー・グリーナウェイ(ポップな曲を書いたのはグリーナウェイ)と言えども、62?3年ではこんなものだったのだ。まあコアなコレクター以外、とてもおすすめ出来ない代物だ。この中で "I Want You" という曲が唯一のオリジナルでグリーナウェイとバロウズの共作だが、この曲がグリーナウェイの記念すべき初作曲ナンバーだろう。
(佐野)
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