このバリー・マンの3枚組 CD は、なんと全80曲の内58曲が未発表のデモ・レコーディング、ブックレットにはレコーディング日・作曲者のクレジットがきちんと載っているし、音質も最高と、我々全バリー・マン・ファンを驚愕させた。
RCAの「Who Put The Bomb」やJDS、コルピックス、レッドバードのシングル曲もすべて入り、ソロ・シンガー時代のバリー・マンの全貌がこの CD でつかむことが出来る。どうやらブートくさいが、この内容とこの音質、何度も同じものを焼き直しで出すちまたに溢れる工夫も何もない正規盤など足元にも及ばず、全ポップ・ファンは必ず入手すべき最高のアルバムである。未発表デモの中にはバリー・マンらしい芳醇なメロディを持つ優れたナンバーがいくつもあり、オールディーズ・ファンだけでなく、ポップ・ファンならだれでも楽しめるだろう。後は以降の「Survivor」まで向かうバリー・マンがその本領を発揮する円熟期だが、アルバムどころかただの1曲もリイシューされていないのが悲しい現状、未だによく中古盤が売れるという「Survivor」など潜在的需要は多いはずで、早くにそのニーズにレコード会社は気づいて欲しいものだ。(佐野)
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