Pages

1998年5月5日火曜日

☆「Mike Love,Bruce Johnston And David Marks Of The Beach Boys Salute Nascar」

 ビーチ・ボーイズ・ファン究極のコレクターズ・アイテムがこの CD 。というのはカールが病気 (現在は死去)、アルがリタイア、さらにブライアンも不在のビーチ・ボーイズを運営するためにマイクとブルースは、なんと63年にビーチ・ボーイズを脱退したデビッド・マークスを35年ぶりに復帰させライブを運営していたが、この CD ではタイトルのとおりデビッドをビーチ・ボーイズのメンバーとして正式に認めた。
さて、この CD 、レーベル名がないのはなぜとお思いだろうが、それはこの CD はアメリカの有名なカー・レースNascar50周年記念に作った記念盤だからで、Nascarの公式スポンサーでアメリカの有力なガソリン・スタンド・チェーン「76」でガソリンを入れた人に1人1枚だけ販売した限定盤なのだ。このキャンペーン、今年のいつから始まったのかは分からないが、4月にはキャンペーンが終わってもう入手できなくなってしまっている。クレームがついたからという説もある。PSには "Special Collectors Edition" と最初からうたっているのだからまいった。さて内容だが、この3人にディーン・トーレンスが加わった4人がメンバーだが、プロデュース・アレンジを担当するアドリアン・ベイカーを加えた5人で録音したものと見るのが正しい。ファルセットはアドリアンが担当しているに違いない。 "I Get Around"  "Little Deuce Coupe"  "Little Old Lady From Pasadena"  "409"  "Shut Down"  "Little GTO"  "Ballad Of Ole' Betsy"  "Little Honda"  "Fun Fun Fun"  "Don't Worry Baby" の全10曲を、基本的に原曲に忠実に再現している。この中での聴きものは "Ballad Of Ole' Betsy" で、原曲のソウルフルなブライアンのリード・ヴォーカルがないのでマイクがリードを取ったが、その弱くなったヴォーカルを素晴らしいコーラス・ワークで補ったため、美しいバラードに仕上がった。クレジットはないが、 CD の冒頭では "Good Vibrations" のインストをバックにマイクとブルースが挨拶をしている。(佐野/Special Thanks To Forever藤本、伊藤博道)
 
 



0 件のコメント:

コメントを投稿