遂にキンクスもパイ時代のオリジナル・アルバムがデジタル・リマスターの上、未発表トラック入りのボーナス・トラック満載で、すべてリイシューされることになった。まず半分のこの5タイトルがリイシューされたのだが、やはり注目はそのボーナス・トラックだ。多いもので12曲もプラスされているがその大半はアルバム未収録のシングル/ EP 曲。しかしアルバム1枚に付き必ず1or2曲、初登場の音源がある。「The Kinks」では異常に早いスピードで突っ走る "Too Much Monkey Business" の別テイクと強引な展開で持っていく未発表の "I Don't Need You Any More" 、「Kinda Kinks」には待望の "I Go To Sleep" のレイ自身のピアノによる弾き語りのデモ、「Kink Kontroversy」には "When I See That Girl Of Mine" のデモと "Dedicated Follower Of Fashion" のステレオ別テイク、「Face To Face」には単調なメロディを徐々に盛り上げて行くデイブの "Mr.Reporter" とインストの "Little Women" 、「Something Else」にはダブル・トラックのリード・ヴォーカルが一部ずれてしまう "Lazy Old Sun" のステレオ別テイクが収録されている。スリーブ内の写真も初めてのものばかりで、これも楽しい。(佐野)
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