Aceのフォー・シーズンズのVee-Jay、Philips時代のリイシューは、2イン1で完璧に進みもう終わりと誰もが思っていたのに、ついに68年にリリースされたコレクターズ・アイテムとなっていたこのベスト盤までも CD 化された。このアルバムの価値はもう別ヴァージョン集とも名付けたいミックス違いのオンパレードにあり、特にイントロのスロー・パートがなく "Dawn" のコーラスから始まる名曲
"Dawn" は驚くほど違うし、頭からコーラスが被る "Girl Come
Running" も印象がかなり異なる。その他 "Ain't That A
Shame" "Save It For Me" "Let's Hang On" のステレオ別ミックスも注目で、 "Let's~" はアナログでカットされていた冒頭のスロー・パートを編集で復活させていた。そして解説書だが、1曲ごとヴァージョンの違いも含めて表になるなど、マニア心を満足させてくれる。このAceを始めとする海外のリイシュー・メーカーの徹底的なリイシュー計画を目の当たりに見るにつけ、カタログがあるのにつまみ食い程度に出さない中途半端な日本のレコード会社の担当は爪の垢を煎じて飲んでもらいたいものだ。(佐野)
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