驚かされたのは、なんとボーナス・トラックが3曲もついていたからだ。 "Down Under" "The Hamptons" のインストと、もうひとつが目玉の "Surfin' 'Round The World" の別テイク。これはリズムがずっとスローで、演奏もR&Bがかっていてかなりヘヴィな仕上がりだったので、アルバム全体の雰囲気にそぐわない判断され落とされたのだろう。実際にはアップ・テンポに変え、ハニーズをバック・コーラスに配したのだが、こちらがやはり正解。(佐野)
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1997年2月24日月曜日
1997年2月11日火曜日
☆Cass Elliot : Dream A Little Dream(MCA/11523
かつてMCAより「Mama's Big Ones」というコンピ CD がリリースされていたが、今度のこのコンピの方が内容が格段にアップしている。今号のハーモニー・グラスの特集でも紹介した彼女のヒット "Move In A Little
Closer,Baby" や、バリー・マン作の "It's Getting
Better" "Make Your Own Kind Of Music" そしてベストナンバー"New World Coming" という「Mama's~」にも収録された芳醇なメロディと豊かな彼女の声量を生かした傑作群はこのアルバムにもしっかりと収録されていた。そして注目したいのが、ロジャー・ニコルス作の "I'm Coming To The Best
Part Of My Life" とブルース・ジョンストン作でブルース本人もコーラスで参加した "Disney Girls" が収められたことだ。これらの1曲のためにそれぞれの収録アルバムを探していた人も多いと思うが、これで悩みは解消だ。彼女のアルバムでベストの出来の「Bubble Gum,Lemonade
&...Something For Mama」から最多の6曲を選んでいるところにも、このコンピを作った人間のセンスを感じることが出来る。ただ残念なのは、「Mama's~」収録の
"Easy Come,Easy Go" が削られてしまったことと、「Bubble Gum~」の中でもハイライトの1曲である "Welcome To The World" が相変わらず落とされてしまったことがある。やはり「Bubble Gum~」をリイシューしないとネ。(佐野)