Repertoireの充実したボックスで、もう残された音源はないと思っていたら、今回リイシューされた CD には初 CD 化のボーナス・トラックがなんと5曲ずつも入っていたのだから驚いた。
まずファースト・アルバムには "Shake"
"Come On Children" "What'cha Gonna Do About It"
"E Too D" のフランス盤の EP ヴァージョン、そして "Own Up Time" の40秒近く長いロング・ヴァージョンが収められた。聴いてびっくり、ミックスが違うとかいうようなものではなく、まったくの別テイクなのだ。 "Shake" "Come On~"
"What'cha~" はおそらく初期のテイクであり、かなり荒々しくラフな歌と演奏だ。しかしスモール・フェイセスのようなバンドは荒っぽい方が逆にパワーを感じて魅力的であり、特に "What'cha~" はフィード・バックのギター音を引っ張り、ギターのカッティングから歌が始まるという出だしからまったく違う展開で実にカッコ良かった。さらにインストながら最高にグルーヴィな "Own Up Time" はオルガン・ソロなどたっぷり楽しめるし、 "E Too D" はフェイド・アウトしないで終わるロング・ヴァージョンだった。セカンド・アルバムは "My Mind's Eye" "Hey Girl" のフランス EP ヴァージョン、 "Take This Hurt Off
Me" "Baby Don't You Do It" の別ヴァージョン、そして "What'cha Gonna Do About It" の
BBC での録音が収められた。 BBC はもちろんオフィシャルでは初登場、他の4曲はファーストのボーナス曲より違いは目立たないが、これも良く聴くとミックス違いではなく歌のアドリブの部分が違うなどの別テイクだった。この両 CD は絶対、買いだ。