今最も注目すべきリシュー・レーベルはなんといってもこのヴァレッセ・サラバンデである。先のトニー・バロウズといい、最も日本的なソフト・ロックの傾向を分かっているレーベルだからだ。まず、好評の「バブルガム・クラシックス」のシリーズ第3弾だが、ついにソルト・ウォーター・タフィーの "Finders Keepers" が収められた。またカウシルズの
"We Can Fly" も。かつて「Melodies Goes On」のシリーズで選曲したものばかりだ。そしてファン&ゲームス、クリークなどバブルガムに近い線の曲を選んでいるものの、ソフト・ロック系のアーティストを選んでくる。また新しいコンピ「ソウルフル・ポップ」ではトニー・マコウレイ作/プロデュースの曲を4曲選び、その内ジョニー・ジョンソン&ザ・バンドワゴンの "Blame It On The Pony Express" は、音楽之友社の「ソフト・ロック」のトニー・マコウレイ・インタビューの中で、エジソン・ライトハウスの "Love Grows" と同傾向の曲として引き合いに出しているので要チェックだ。この曲とファンタスティックスの "Something Old,Something New" はマコウレイ作の全英トップ10ヒットなので、お手元のリストに書き加えて欲しい。他にもラブ・アフェアー、ジェイ&ザ・テクニクス、ファウンデーションズとこれもまた「ソフト・ロック」の中で取り上げたアーティストばかり。うーむ、さすがだ。(佐野)
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